経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

新規会員登録

BRAND THINKINGはFacebookアカウントで会員登録いただけます。今後、会員向けメールマガジンを配信予定です。

経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

2020.11.16

一貫性がなければ”ブランド”ではない

強いブランドには「一貫性」がある

強いブランドは、すべてにおいて「一貫性」があります。パッケージからシンボル、店舗ならばスタッフのサービスなど、一貫性があるからこ”ブランド”として認知されやすくなるのです。商品だけ、HPだけと偏りが生じてしまうと、顧客信頼度は下がってしまうでしょう。

自社のブランドを強くしたいのであれば、まずは一貫性があるかどうか確認してみてください。

一貫性がないブランドは信頼を下げる

「一貫性がない」というのはどのような状態か解説します。たとえば、あなたがECサイトを見て気に入った高級感のある高品質な商品があったとしましょう。しかし実際に頼んでみたら、包装が適当で、パッケージも安っぽかったらどう思いますか?「ECサイトで見たイメージと違うな……」と感じてしまいますよね。

また、ECサイトで気に入った商品があり、実際に店舗に行ってみたとしましょう。店舗の作りがカジュアルで、スタッフ対応がラフな対応であれば、ECサイトとの違いを感じてしまいますよね。ここで起こるのが、ブランド信頼度の低下です。

顧客は「高級感・高品質」を求めているのに対して、企業側は高級ともラフともとれる展開をしています。これでは、顧客に対してブランドイメージをつけることはできません。

一貫性のあるブランド例

一貫性のあるブランドとして、有名なブランドを2社挙げます。ブランディングにおいてよく例に使われる『ユニクロ』と『ディズニー』です。他にもブランディング例として紹介される企業はありますが、とくに一貫性を感じるのはこの2社でしょう。

まず『ユニクロ』です。『ユニクロ』は「高品質・高機能・低価格」のイメージがあり、高級感のイメージではありません。実際に店舗に行ってみても、ラフなイメージで、スタッフもスーツにネクタイという装いではありません。また、公式HPは高級感を出すことなく、赤と白のシンプル・カジュアルなイメージに仕上がっています。

このように、『ユニクロ』はすべての顧客接点において「ユニクロらしさ」を一貫しているのです。また、公式HPの色使いから『ユニクロ』のロゴも頭に残ります。その結果、企業と顧客の間でブランドイメージがズレることはありません。

次に『ディズニー』の例です。『ディズニー』といえば、やはりファンタジーな世界観と徹底した接客のイメージが強いでしょう。2020年11月現在、日本国内には『ディズニーランド』『ディズニーシー』その他さまざまな場所にディズニーストアがありますが、すべてにおいてファンタジーな世界観と徹底した接客があります。

これは、『ディズニー』がインナーブランディングを徹底しているからです。『ディズニーランド』『ディズニーシー』『ディズニーストア』それぞれの場所で世界観や接客が異なれば、顧客のイメージは人それぞれになってしまいます。スタッフそれぞれが一丸となり、世界観を統一しているからこそ強いブランドになっているのです。

一貫性のあるブランドを作るには?

一貫性を保つまたは作り上げるには、4つの方法があります。

・インナーブランディング
・リブランディング
・マーケティングリサーチ
・信念

インナーブランディングで、内部でのイメージを共有することはとても重要です。社員それぞれがブランドイメージを理解していなければ、必ずどこかで”ズレ”が生じてしまいます。また、顧客とブランドイメージの”ズレ”を感じたら、マーケティングリサーチをしなおし、リブランディングをしましょう。強いブランドを作る中で、失敗はつきものです。リブランディングして顧客と合致するイメージを作る方法も考えておくと良いでしょう。

そして、信念も大事にしてください。精神論のように思うかもしれませんが、強いブランドを作るならば信念が必要です。ブランドは一夜で作られるものではありません。信念を持って長くブランディングし続けることで、やっと顧客とのイメージを共有できます。

ただし信念として貫く部分は「本質」だけです。つまり、企業にとっての「本質」がどこにあるかのかを理解しなければいけません。「本質」さえ理解していれば、柔軟にリブランディングを行うのも良いでしょう。ブランディングはすぐに成果のでるものではありません。信念を持ってブランドを作り上げていきましょう。

一貫性のあるブランディングを

ブランディングをするなら、一度自社に関連するものすべてをチェックしてください。公式サイトやパッケージなど、ひとつでもブランドイメージと異なる部分を感じたら、顧客との”ズレ”の原因となってしまいます。ブランドのイメージは誰がどこでどう捉えるかわかりません。些細な部分からイメージを崩す可能性は十分あります。徹底した一貫性を保てば、自社と顧客のブランドイメージは合致していくでしょう。

名城政也

 
名城 政也

SEO記事からオウンドメディア、脚本や台本、HP文章までweb媒体の記事を多く手掛けるwebライター。 多趣味で幅広い知識を基にさまざまな記事を執筆。

まずはこの記事から

新着記事

タイアップ記事

最新連載記事

人物から記事を探す

セミナー・イベント情報

ランキング