致命的な2倍以上の差。
むすび株式会社調べ2017.12
理念・価値観を理解せず入社するのは不幸を招く。
昨年末、私たちが行った調査は、入社3年目以内の新人社員が自社の理念・価値観の理解度でどのような意識の差が生まれるか、というものでした。前回に続き、もう一つ面白いデータが出ています。
それは「将来の活躍イメージ」が自社の理念・価値観を理解している人と、そうでない人でどれくらいの差がでるか、というものです。結果は画像のとおりですが、前者が「活躍するメージがある」、「どちらかというとイメージがある」合わせて52.3%。後者は2項目あわせて23.8%と、2倍以上の差があることがわかりました。
自己の成功イメージがあるとないとで、大きな差が生まれるのは、多くの社会人なら実感として納得して頂けるでしょう。私の手元にはないのですが、おそらく探せばそのような資料やデータもあるはずです。
そう考えるとこの差はとてつもなく大きいのではないでしょうか。インナーブランディングが叫ばれて久しいですが、しかしなかなか導入する企業は多いとは言えません。それは手間のほど、効果が見えにくいからではないか、と私は仮説立てしています。
確かに手間はかかります。地道な浸透が文化になるくらい続けることが重要でしょう。しかし、業績の上昇がビジョン(理念)の浸透から始まるという統計的な調査結果はたくさんあり、これまでも紹介してきました。そして今回の結果を見れば、さらにその調査は強化されたと言うことができると思います。社員が活躍するイメージがわかなければ、その社員はもちろん活躍できません。そして活躍するからこそ、個人の業績が上昇し、企業全体の業績も上っていきます。
そしてもっと本質的な経営を行うならば、採用時点から理念や価値観に共感した人を入社させるべきです。そもそも共感していない人に共感や理解を求めるのは酷ですし、求めれば求めるほど、溝はできやすくなるでしょう。その先にあるのは退職です。
求職者、企業側、双方のWINを達成するのが、理念や価値観を土台にした採用、つまり「採用ブランディング」なのです。
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