【スタートアップのCEOだからこそ身につけたいブランディング思考】no.10
ビジョンは、決して「聞こえの良いきれいな言葉」を作ればいいわけではありません。
企業に関わる全ての人にとって『何を信じればいいか』を定義することです。
例えば、私はスタートアップに特化したブランディングをやっているので、企業の立ち上げ前後で、創業者のパーソナル・アイデンティティ(個人)を、コーポーレート・アイデンティティ(法人)にすることをメインに仕事をしております。
では、作ってホームページに掲載して終わりではなく
1)経営戦略
2)人材戦略
3)経営判断
全てを、コーポーレート・アイデンティティ(CI)を元に決定していきます。
1)経営戦略
例えば、経営戦略の中で、方向性/市場/ターゲットもコーポーレート・アイデンティティ (CI)に沿った経営戦略を作ります。
2)人材戦略
人材戦略もコーポーレート・アイデンティティ(CI)を元に、採用の入り口・社内制度・評価制度も設計していきます。
3)経営判断
CEOの最終的な全ての経営判断も『コーポーレート・アイデンティティ(CI)』に沿って行います。
CEOや役員会議の決定の場でも、CIからブレたり、ズレたりしたら、その経営判断は、ビジョンからブレているので、もしその決断をするなら、そもそものビジョンを変えましょう。と言うくらい重たい判断基準にしています。
多くのスタートアップや『コーポーレート・アイデンティティ(CI)』が策定されていない企業は、経営判断に何の基準もないままです。それでは経営者や幹部の思いつきや、他社の模倣になってしまいます。
伝えたいことは、スタートアップは、ビジョンがなくても、技術があれば、プロダクトやサービスを作れるかもしれません。しかし、『コーポーレート・アイデンティティ(CI)』がないと『仏作って魂入れず』になってしまいます。
逆に最初に『コーポーレート・アイデンティティ(CI)』を策定することで、ブレなく、全ての関係者が『何を信じればいいか』がある状態で、全ての企業活動ができるようになります。
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