2023年11月16日、オンラインにて日本ブランド経営学会サロン、第55回が開催されました。
日本ブランド経営学会は、ブランディングの視点から日本の企業経営を変えていくという志をもった学びの集まりです。なかでも活動を特徴づけるサロン活動には、「ブランディング」という共通の関心事をテーマに社会人が集まり、創発的な取り組みのきっかけの場にもなっています。
今日の最初のライトニングトークは、三輪哲也(愛知東邦大学入試広報課課長)氏。大学ホームページで「TOHO Stores」という企画を行っています。学生に取材して、学生生活を伝える企画です。当然、そこには「オンリーワンをひとりにひとつ」という大学スローガンを中心に据え、展開しています。この企画は2021年から開始。「取材されるように頑張っていました」、「取材されていた◯◯先輩にあこがれていました」などポジティブな声がどんどん学内から出てくるようになりました。
次のライトニングトークは、佐藤光司(あそと株式会社代表)氏。元リクルート。今年独立し、起業しました。仕事が楽しいにもあそと。遊びが楽しいのもあそと。仕事への疑問と遊びへの希望が起業のきっかけになりました。「誰もがあそとできる仕事をつくる」が会社のビジョンです。さまざまな大学などでもすでに講演の機会がたくさんあるなど、今、勢いを増しています。
そして、今回のメイン登壇は、倉増京平氏。一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド代表理事を務めています。今日のテーマは「ミドル世代のためのキャリア×ブランディング」。キャリアに関する理論とともに自身の数多くの経験について話します。実に10種類の職種を経験。そこで深い深い洞察は生まれます。
例えば、「これからはコマーシャルマーケティングではなく、ソーシャルマーケティングだ!」と思い、当時の上司に話すも、「そうれはそうと、今期の売上2億、よろしく」。と言われてしまいます。そして「自分は所詮、企業の歯車なんだ」とショックを受けたと言います。
また多くの同僚がうつ病で出社できなくなる中、「好きなことが一番強い」し、「組織の枠にとらわれず、自分らしく生きる」ことが理想ではないか、と考えます。
では、キャリア・ブランディングとはなにか。倉増氏は前提として、セルフ・ブランディングなどはあまり好意的に捉えられていないと言います。ブランディングは結果であり、他社貢献(Give)こそが本質であると説きます。自分が誰のために、どんな課題を、どのようにやるのか、なんのためにやるのかを考えることが重要で、そうすればスキルやそれに伴うアウトプットができると倉増氏は説きます。
このあとは、ブレイクアウトルームにわかれ、ディスカッションの時間に。この日も熱い議論が交わされました。
来月はサロンはお休み。12月のサロンは12/21(木)19:30〜@オンラインとなります。
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