2023年2月16日、オンラインにて日本ブランド経営学会サロン第47回が開催されました。
日本ブランド経営学会は、ブランディングの視点から日本の企業経営を変えていくという志をもった学びの集まりです。なかでも活動を特徴づけるサロン活動には、「ブランディング」という共通の関心事をテーマに社会人が集まり、創発的な取り組みのきっかけの場にもなっています。
今日の最初の登壇は、後藤聖仁氏。株式会社アンド・フォースブランドコンテンツ開発事業本部クリエイティブグループ
グループディレクター/ブランドデザイナー/グラフィックデザイナーを務めています。ブランディングエージェンシーでありながら、沖縄でのカレーパン販売などを行うことで、クライアントワークにそこで得た経験を還元していくというユニークな考えを持った会社です。そのカレーパン販売などで培った経験を踏まえて、ブランドデザインとはなにか?について語ってくださいました。
本日のメイン登壇は、三浦悠佑氏。渥美坂井法律事務所外国法共同事業/パートナー弁護士です。テーマは「コンセプトドリヴン・コンプライアンスができるまで」。コンプライアンスにブランドの視点を取り入れ、三浦氏が執筆した「コンセプトドリヴン・コンプライアンス」を土台に、ブランド論について語ってくださいました。
大学時代に商学部でブランド論が専攻だった三浦氏は「コンプライアンスはブランディングだ」と言います。不祥事を起こしたとある企業を例にブランド価値が40%減少したことを出し、コンプライアンス違反は、そのままブランド育成の失敗であると位置づけます。表面に現れた法律問題に対応していても、企業の文化という表面に現れていない部分にこそ、原因が隠れていることが多く、ここを根本的に育てないと、いつまで経っても不祥事は減らない、と指摘します。この文化変容には、個人、組織、法律それぞれのWHYを重ね合わせることが大事で、だからこそ個人の想いの集積が、組織や社会の変容につながると言います。
その他、ご自身の書籍を出すまでのプロセスを詳細に語ってくださり、書籍を出したいと思う人達にとってもとても参考になる話でした。
このあとはブレイクアウトルームにわかれ、熱い議論が交わされました。
次回のサロンは3月。3/16(木)19:30〜となります。
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