2021年1月20日、オンラインにて日本ブランド経営学会サロン第35回が開催されました。
日本ブランド経営学会は、ブランディングの視点から日本の企業経営を変えていくという志をもった学びの集まりです。なかでも活動を特徴づけるサロン活動には、「ブランディング」という共通の関心事をテーマに社会人が集まり、創発的な取り組みのきっかけの場にもなっています。
ライトニングトーク1人目は、「edgeのブランド構築」として末廣佳都(愛知東邦大4年)さんが話してくださいました。スノーボードのブランドの立ち上げのお話です。立ち上げの試行錯誤やチャレンジを詳細にシェアいただきました。多くのみなさんの参考になったのではないでしょうか。
ライトニングトーク2人目は、「個と集のデザイン」と題して、尾木 洸太(novact合同会社代表)さんからのプレゼンテーションです。尾木さんは現在20歳。2020年、コロナ禍の中で会社設立をしました。「個と集のデザイン」が尾木さんが追いかけているデザインのテーマです。
今日のメイン登壇は、「つい夢中になってしまう」仕事のつくりかた」と第して、玉樹真一郎さんになります。玉樹さんはプログラマーとして任天堂に就職後「Wii」の企画を担当。「Wiiのエバンジェリスト(伝道師)」「Wiiのプレゼンを最も多くした男」と呼ばれます。2010年には任天堂を退社。青森県八戸市にUターンして「わかる事務所」を設立します。
まずは地元の牛乳配達屋さんの例をもとに、一緒に「コンセプト」をつくっていった例を話してくださいました。田舎では牛乳配達屋さんが家に訪問し、奥様に営業すると、奥から夫が出てきて「何勝手にやっているんだ!?」といぶかしがられ、そのあと夫婦げんかが始まるのだそうです。それが店主としては辛いと。そのエピソードをもとに玉樹さんは対話を重ねながら、「夫婦仲を良くする牛乳配達屋」というコンセプトを打ち立てます。
またギネス登録もされている、世界一売れたゲーム。「スーパーマリオ」を題材に、その絵をいとこの息子に見せて、「おもしろそう?」と聞いてみたら、「おもしろくなさそう」と答えたそうです。では、なぜ売れたのか?それを考えるために「このゲームは何をしたら勝ちなのか?」と玉樹さんは問います。玉樹さんは「クッパを倒すこと」は誤答だと言います。なぜなら最初の画面ではそれがわからないから。クッパを倒すことを知らなくても楽しめるわけです。そこからデザインとはなにか、という深遠なテーマに話は移ります。玉樹さんの著書名にもなっている「『ついやってしまう』仕事のつくりかた」という話に移ります。
その後は、山田裕一(株式会社クオーターバック代表取締役)さんのファシリテートによって、チカイケ秀夫(PERSONAL VENTURE CAPITAL LLC CEO)さんとの対談が繰り広げられました。
次回のサロンは2/17(木)19:30〜の開催となります。
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