【BRAND THINKING MEET UP スタートアップのブランディング編】#1
なぜ企業にとって理念が大事なのか?
BRAND THINKING初のリアルイベントが4/12(水)に開催された。まずBRAND THINKING編集長の深澤が「なぜ企業にとって理念が大事なのか」について登壇。理念を構築していくことで、売上が上がる起点になることをデータを交えながら話した。また数多くの有名経営者たちを引き合いに出し、「彼らのは志があった。志とは、絶対に自分たちの商品が広まったら、世の中が良くなるという確信。だから革新を起こせた」と話し、売上を目的にしない経営こそが実は世の中の支持を得て、企業成長の原動力になることを説いた。
ブランドは顧客のもの。
また深澤は、多くの人が陥りやすい解釈として、「ブランド」と「ブランディング」の混同について説明。本来、ブランドとは「顧客のもの」、ブランディングとは、「主語が企業に入れ替わるので、企業側がどのようにしてブランドをマネジメントしていくべきか、という課題」と話した。「これまでのブランド研究は、コミュニケーションの方向が発達し、実は多くの企業にとって重要な社内浸透についてはまだ発展途上で、組織行動的な分野からのアプローチも必要」と説明。ブランド構築を行うためには、非人的なコミュニケーション(プロモーションやツール)の他に、従業員の行動に一貫性をもたせることで、どんなサイズの企業でもブランド構築ができると話した。
(参加者の関わったプロジェクトを題材に議論)
誰に一番愛されたいのか?
その後、BRAND THINKINGでも連載を持つ、パーソナルベンチャーキャピタル代表のチカイケ氏がモデレーターとなり、最近のBRAND THINKINGの記事を交えながら、参加者が日頃感じているブランド構築上の課題について議論。「ターゲットの決め方が難しい」という質問に関しては、「結局は誰に一番愛されたいのか。それをみんなで出していくと、結構バラバラ。10人いたら10通りのペルソナができる」と深澤。またチカイケ氏は「誰を笑顔にしたいのか、思い浮かべると考えやすい」と回答した。他、活発な意見交換がされ、まったく業種も異なり、利害関係のない参加者同士だからこその、本質的な意見も活発に出た。
やることはシンプル。
最後に、今日の感想を参加者で交換。「一人よがりで作るのは良くない、ブランド構築の進め方に価値がある、参加者の業種がバラバラだったので参考になった」。「やることはシンプルなんだと思った。さっそく理念を考えたい」など、それぞれ学びを持ち帰り、交流を深めていた。次回開催は5/11(木)。毎月ペースで開催していく予定だ。
文:BRAND THINKING編集部
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