経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

日本の寄付文化を変えることが、世界を変えるきっかけになる。#2

【テーブルクロスのブランド論】第2回

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外食をする時にアプリから予約をすると、予約した人数分の給食が途上国の子どもたちへ届けられるサービスがあるのをご存知だろうか。それが社会貢献できるグルメアプリ「テーブルクロス」。予約をするだけで誰かのためになる。そんな「チャリティ予約」を新たな日本の寄付文化にしようと事業を展開している株式会社テーブルクロス 代表取締役 城宝薫氏に、会社設立の経緯や事業に対する想いを訊いた。

 

聴き手・文:BRAND THINKIKNG編集部 撮影:落合陽城

 

一人ではできない。だから仲間を集めた。

———–行動力の源泉はどんなところにあったのでしょうか。

背中を押してくれたのは環境です。環境は人を変えてくれます。それに関係者や関係会社にも恵まれました。今いるメンバーとはミッションを共有しています。日本にはこういう会社が必要で、自分はどうしてもそれがやりたいという思いをぶつけました。営業の現場のオペレーションとか、マーケティングとか私一人ではできることも限られていますし、できないこともたくさんあります。だから手伝ってほしいと伝えました。自分にはない知識や経験を持った人が集まり、今はパズルが揃っている感じです。何か成功体験のある人は、自分たちの経験したことに収まってしまいます。毎日PDCAを回すとか、日々カイゼンしていくとか、動きながら一緒に成長していくことが大事です。世の中から求められていることに全力で取り組み。一つひとつ達成感を得ていきたいなと思っています。

 

より多くの人を巻き込めるインフラをつくれないか。

———–「貢献することが当たり前の社会に」というフレーズに込めた想いを教えてください。

途上国の子どもたちに沢山の給食を届けるために、「テーブルクロス」を始めました。食べるために働かないといけない子どもたちに給食を届けることで、学校へ行くきっかけをつくることができます。私が実際に現地で救うことができる子どもの数は限られています。だからこそ、より多くの方々と一緒に、たくさんの企業が参加できるインフラを、「テーブルクロス」を通じてつくることに決めました。学校へ通うきっかけをつくり、子どもたち自身が夢や未来への希望を描けるような世界をつくりたいと思っています。寄付を始めとした社会貢献活動がまだまだ浸透しきれていない日本の社会に変化のきっかけをつくり、日本だけではなく世界中の子どもたちが幸せになる社会をつくれたらと思っています。子どもの頃に目の当たりにしたストリートチルドレンがいない世界をつくる。そこに少しでも貢献できたらと思っています。

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ミッションを語ること以外、何もできなかった。

———–自分たちの強みはどこにあると考えていますか?

営業や開発といった側面を持ち、今はようやく様々な角度から強みを言えるようになってきました。その中でも、やはり強みはミッションかなと思っています。「日本の寄付文化を変える」ということです。お店の予約が、誰かのためになる文化づくり。これは他社にはない部分だと思います。日本の文化をつくっていこう。そんな想いで活動を続けています。だから今後、飲食ではないところへ展開していく可能性もあると思っています。そこに市場があれば、なんでも営業はしていけます。今は、IT力を身につける時だと思っています。実際、エンジニアはスキルを高めていますし、もうすぐ新しいサービスも完成する予定です。振り返ってみれば、このミッションを語ること以外、私には何もできなかったと思います。お金もありませんでしたし、夢を語ることでしか人を集められなかったと思います。一つの組織をつくっていくにあたって、「この指とまれ」と言って、向かう方向を明確に指し示すことが大事だと思います。私のようにゼロから組織を作る場合には、なおさら重要だと思いますね。

 

 

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株式会社テーブルクロス 代表取締役 城宝薫

1993年生まれ。立教大学経済学部在学中に企業と提携して新商品開発を行う学生団体「Volante(ボランチ)」を創設し、関東、関西、台湾に支部を広げて活動。中高生時代の生徒会活動や浦安市とアメリカフロリダ州オーランドを繋ぐ親善大使活動などを通じて、ビジネスと社会貢献の融合への関心が高まり、テーブルクロスの事業を考案。社会人や投資家などの支援により、大学3年生の時にサービスを本格始動させ、現在も精力的に活動中。

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