GBS(グローバルビジネスソリューション)の採用ブランディング事例 第1回
エンジニアの仕事に対して多くの方は、黙々とパソコンに向かうイメージを持つのではないでしょうか。しかし、そのイメージを大きく覆し「爆笑エンジニア。GBS」を採用スローガンとしているのがGBS(グローバルビジネスソリューション)です。GBSがこだわっているのは「社員の笑顔・つながり・成長」。現在では、理念に共感する社員が続々と増え、100名を目指すまでになりました。GBSでどのように採用活動が変化したのか、採用ブランディングを行う前と後の変化についてお聴きしました。
増えない、減らない。採用活動への疑問。
–採用ブランディングを行う前は、どのような採用活動を行っていたのでしょうか。
前山:採用活動をやらなければいけないと考えたのは、社員が増えない状況がきっかけでした。元々弊社は約75名の社員がいたのですが、会社分割がきっかけで約50名まで減っていました。そこから私が社長となり、採用サイトなどを使って採用活動を行っていましたが、数人採用すると数人退職してしまう、大きく減ることはないものの、増えることもない状況でした。そこで、採用活動を変化させるため、今後の会社のためにも、採用ブランディングを行おうと考えました。当時社員からは「早すぎるのではないか」という声もありましたが、今後どういう人を採用していくかというのは会社にとって大きな課題だったので、1年ほどの期間をかけて採用ブランディングを行いました。その結果、現在は役員を除いて80名、100名に向けて進んでいる状態です。
「なんとなく」からの脱却が、インナーブランディングへ
–これまでの採用活動で、とくにどのような部分に課題を感じていたのかを教えてください。
前山:採用ブランディングを取り入れたのは、基盤作りをしっかりしたいという気持ちからでした。なんとなく採用を行って上手くいった、ではダメだと、会社として出していきたいテーマや理念をハッキリさせないとダメだと思ったからです。当時はどういう人を採用したいのか、何をするべきかが漠然としていました。会社のビジョンはあったものの、そこからどう採用に繋げられるのか、整理整頓ができていない状態だったんです。採用活動自体も、社内全体ではなく、人事や管理側がメインでやっていましたね。そうではなく、もっと会社全体一丸となって良い人をとらなければいけない、では、会社にとって良い人というのはどういう人なのかまで考えなければいけないと思いました。そういった課題を採用ブランディングで整理整頓できました。また、採用ブランディングを通じて、インナーブランディングとしての効果も感じています。会社の現状を理解したり言語化したり、どんな人が入ってくれたら嬉しいなどを議論する場ができました。10名ほどで話し合うと良いと言われていましたが、実際に集まったのは15名になりました。この流れがあったおかげもあり、社員の感度が変わり、理念も浸透してきたように思います。
理念の「笑顔」をより具体的に
–GBSの理念は、採用ブランディングによって変化はありましたか。
前山:元々「笑顔」は大事にしていて、前は「笑顔で働きませんか?」というような採用スローガンでした。ただ、理念を大事にしていると言いながらも、採用ブランディングを行う前は、しっかり説明することができておらず、客観的にはとらえづらい話になっていたように思います。そこから深掘りして、現在の採用スローガン「爆笑エンジニア。GBS」になりました。元々理念としては、自分が笑顔になり、近くの人を笑顔にして、お客様も笑顔にしていくという考えはあったのですが、これをどのような言葉で伝えるかっていうのがなかったんです。なので、爆発と同じように自ら発して広がる笑顔というところで「爆笑エンジニア」という言葉はピッタリだと思いました。また、爆笑エンジニアをテーマにすることで、これまでサイトの写真も笑顔のモデルさんを使用していましたが、現在は社員の笑顔の写真に変更しました。そういった部分も「笑顔」に対する熱量を伝える上で、大事なことだったと思います。
【プロフィール】
前山 真希
グローバルビジネスソリューション株式会社 代表取締役
千葉県出身。青山学院女子短期大学を卒業後、トランス・コスモス、日本アイ・ビー・エム、レノボ・ジャパンを経て、2006年グローバルビジネスソリューション株式会社の立ち上げに参加。2017年代表取締役に就任、三期連続増収増益を達成。産業カウンセラー、デザイナー、日本中小企業スマートビジネス推進協会(JSBA) 副理事。プライベートでは小学生を子育て中のシングルマザー。
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