経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

【前編】Twitter活用は経営判断!大阪で一番オモシロイ会社を目指す 「ブラックな企業」ブランディングの極意。

Twitter活用は経営判断!大阪で一番オモシロイ会社を目指す

「ブラックな企業」ブランディングの極意。

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大阪で一番オモシロイ会社を目指すトゥモローゲート株式会社。その代表を務める西崎氏がセミナー登壇のために東京に来訪した6月4日の昼、ブランディング界隈に名を馳せるチカイケ秀夫氏による秘密裏の1:1インタビューが行われていた。はたしてチカイケ氏は採用ブランディング事業をなりわいとする西崎氏にどんな問いを投げるのか。そして西崎氏はどんな世界観を語るのか。Twitterや採用にまつわるアレコレを赤裸々に語ったインタビューの全貌を独占公開する。

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【インタビュイープロフィール】
西崎 康平

トゥモローゲート株式会社 代表取締役社長。ブラックな企業ブランディングで新卒学生7000人集客。すべての判断基準は「オモシロイかどうか」とする新卒採用に特化した採用ブランディング事業を展開。

【インタビュワープロフィール】
チカイケ 秀夫

PERSONAL VENTURE CAPITAL.LLC 代表。一人一人が自分のアイデンティティを持てる社会の実現を目指す。複数社の社外CBO(最高ブランディング責任者)を担当しながら、「STARTUP」×「BRANDING」領域でのブランディング支援に従事。

「ブラックな企業」ブランディングから本当のブラック企業へ

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チカイケ:今日はお時間をいただき、ありがとうございます。トゥモローゲートさんは「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る」を掲げて様々なことに取り組んでいらっしゃいます。今日はその辺の取り組み事例や描く世界観などをうかがえたらと思います。宜しくお願い致します。

西崎:はい。こちらこそ宜しくお願い致します。

チカイケ:早速ですが、ブランドの原点ともいえるトゥモローゲートの社名は創業時から変わっていないとお聞きしています。なにか由来はあったのでしょうか。

西崎:「明日の扉をひらく=当社に関わる(顧客や社員を含めた)全ての人が1歩を踏み出すような大きなきっかけを作っていく」の比喩ですね。経営理念に「世の中にきっかけを」を掲げていたので、社名にもそうした要素を入れたいなと考えました。

チカイケ:なるほど、素敵ですね。ちなみに、オフィスから写真まですべて黒に統一されている印象を受けますが、その「ブラックな企業」ブランディングはいつから始まったのですか。 

西崎:もともとはコーポレートカラーを黒にしたのが始まりです。個性的な社員が集まる面白い会社にしたいなと考えたときに、たくさんの色(個性)を混ぜ合わせると黒になるなと考えました。ただ、「ブラックな企業」と打ち出し始めたのは、自社の新卒採用を始めたときからです。当時は社員3名のかなり手狭なオフィスで、大手の新卒求人媒体に載せても誰にも見向きもされない状態でした。さてどうしようかと考えたときに、学生さんはブラック企業に敏感だから「面白い”ブラック””な”企業があるよ」とアピールしてみるかと(笑)

チカイケ:うまいですね。怪しいけど、面白そうというか、1回は覗いてみたくなるというか…。

 

西崎:ありがたいことに7000名の学生から応募が来ました(笑)。ただ、今度は3人で7000名の学生を対応するので土日も返上して面接することに…。一時的にですが、ほんまのブラック企業になりました(笑)。

チカイケ:普通にやっても7000人はなかなか集まらないですよ。そこから「ブラックな企業」ブランディングを深めていったということですね。

 

西崎氏の考えるTwitterの魅力とリスクとは?

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https://twitter.com/koheinishizaki

チカイケ:トゥモローゲートさんは社員の9割5分がTwitterを活用されているなど、Twitterのスピード感や勢いがすごいなと感じています。西崎さんのTwitterに対する熱量や使い始めた経緯を教えていただけますか。

西崎:中期ビジョンに「大阪で一番オモシロイ会社を目指す」を掲げているのですが、そのKPIの1つに「5年以内に情熱大陸に取り上げられること」を置いています。それを達成するためには、会社や私自身の知名度をもっともっとあげないといけないなと思いました。その発信手段として色々なSNSを考えた結果、辿り着いたのがTwitterです。最初の1か月は全然反応がなかったのでしんどかったですけどね(笑)。

チカイケ:今の西崎さんからはとても想像できないですが、西崎さんでも反応がない時期とかあったんですね。

西崎:ありましたよ!シビアな世界で、良いツイートは爆発的にハネますが、イマイチだと2いいねくらいしかつきません。とはいえ、やるからにはきちんと結果を出したいなと思って、最初の半年くらいはリプライも入れると1日100ツイートはしていました。そのうち、いろんな方とコミュニケーションをとること自体が面白くなっていって、現在に至ります。

チカイケ:100ツイートはすごい。見ていると、西崎さんはご自身だけでなく社員を巻き込むのも上手だなと思うのですが、この点はどのように取り組まれたのでしょうか。

西崎:これについては社員を楽しませるしかないかなと思っています。逆に強制して継続させるのは絶対に無理だなと、やってみて痛感しました。ですから、Twitter面白いよという話を積極的に伝えるようにして、それに乗っかるメンバーが自然と増えていった感じでしょうか。あとは社員が自発的にTwitterを使いたくなるような施策は色々やりました。中でも一番効果があったのはSNS手当です。

※SNS手当…社名を出してSNS運用をすると、フォロワー数やフォロー比率に応じて月額手当を支給する制度。

チカイケ:お金で解決(笑)。でも強制感を出さずに、いかに楽しんで自発的にやってもらうかは重要そうですね。ちなみにこれは多くの企業がSNS活用を躊躇する部分だと思うのですが、社員が自由にSNSをやることの経営リスクもあるのではないでしょうか。

西崎:Twitterなんて止めておけというのはよく言われます(笑)。ただ、これはシンプルにどちらによりメリットがあるかという経営判断でしかないんですよね。社員が何かしら問題のある行動や発信をして機密情報が漏れたり炎上したり、そうしたリスクがあることは当然理解しています。それでも、それ以上に認知やブランディングの観点で得られるものが大きいなと思っているからこそ、私は会社でTwitterを推進しているわけです。

チカイケ:軽い気持ちでやっているわけではない、ということですね。ところで、個人にブランド力がつくと社員が転職や独立をするリスクもあると思いますが、その辺りはいかがお考えでしょうか。

西崎:そうですね。たまに社外の方からご指摘をいただきますが、私はこれをリスクだとはとらえていません。「トゥモローゲートでずっと働き続けたい」と社員が思える会社に進化し続ければいいだけの話であって、SNSをやらせるから社員が辞めるというのは、社員への魅力付けを怠っている企業側の言い訳でしかないと考えています。

チカイケ:かっこいいですね。最近では辞めた社員がまた戻ってこられるようなアルムナイ制度が注目されていますが、やはりそういうのもあったりするのでしょうか。

西崎:今はありません。未来はわかりませんが、弊社役員の池田が一度辞めて戻ってきてくれました。その一例だけですね。今のところ10年間で辞めた社員が1人しかいないのでアルムナイもなにもないという(笑)。

チカイケ:それはすごい…!

 

【後編】経営崩壊の危機を救ったビジョンマップの策定について
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(執筆 野澤 麿友子)

カメラマン:石井 誠也
スタッフ:田中 勇

chikaike

 
チカイケ 秀夫

パーソナル・ベンチャー・キャピタル代表。企業ブランディングパートナー/社外CBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)。一部上場IT企業でベンチャー立ち上げ、グロースハック、企業理念策定や代表直下でグループでのさまざまなプロジェクトを担当。そこでの『ブランディング』を通して、現在は、個人/スタートアップ/ベンチャーへの支援を行う。




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