【スタートアップのCEOだからこそ身につけたいブランディング思考】no.6
一見『ブランディング』と「売上/市場」は、別々なものを思われる事が多いですが、
むしろ『ブランディング』ですることが固まれば、「売上/市場」規模感も連動して決まっていきます。
スタートアップでよくあるのは、3年で100億で上場します、という事業計画書を作って投資家に見せた時に「これどういうロジックなの?」と質問させて、答えられない=実現性が低いと判断させる=投資されないというパターンです。
実際にどのように算出するかは、3つのフレームワークで説明いたします。
1)規模感の算出に必要な理念から3つの概念
2)市場数値の算出
3)市場ポジショニングの確認
1)規模感の算出に必要な理念から3つの概念
コーポレート・アイデンティティ(CI)から、必要な3つの概念を抽出します。
②『WHY(原体験)』どんな体験から、その思いは産まれたか
→❶『ターゲット』同じ原体験を持つ人
④『MISSION(解決する社会問題)』事業を通して、解決したい社会問題は何か
→❷『市場規模』解決することで影響する市場
⑤『VISION(ダレを笑顔にどんな社会になるか)』思いが実現、社会問題が解決することで、
ダレが笑顔になって、どんな社会になっているか
→❸『最大の市場』①②が解決することで、影響できる最大の市場
2)市場数値の算出
①1)で出たキーワードは、それぞれの市場に入れます。
検証:❶『ターゲット』同じ原体験を持つ人
ファーストターゲット:
リーチ可能な市場:
ターゲット市場:❷『市場規模』解決することで影響する市場
狙う最大分母の市場:❸『最大の市場』①②が解決することで、影響できる最大の市場
②リサーチ
根拠となる数値は調べて市場の規模感をつかんでいきます。検索でも大体の数字は出てきます。大事なのは、正確な数字よりも、今やろうとしている事業が、1億なのか、100億なのかをつかむためです。
それによって、ターゲットや市場を調整します。
【市場】市場規模:①×②=③/成長率
【顧客】顧客数:①何人いるか?/顧客単価:②予算枠
【売上】占有率③×占有率%=④ 売上規模
*占有率は、下記の表を参考にした100%をとるのが目標ではなく、自社が目指すポジションを取れたら、そのポジションから、次の大きい市場に勝負していく戦略もあります。
3)市場ポジショニングの確認
ここでは、市場の中で、競合調査も含めて、自社がどういうポジショニングにするかを決めます。ここでは一般的な儲かるポジションかを「競合」×「単価」を例とします。
引き続き、最初に出したターゲットをあてはめます。
TARGET:❶ターゲット
TARGETMARKET:❷解決する市場
MASTER MARKET:❸最大の市場
次に「競合」×「単価」を軸にしていき、市場の競合を置いていき、自社がどこで勝負するかをポジショニングをします。
1)2)3)を通して、本当に自社がこの市場で売上を上げられるかを、仮説と検証を繰り返して、より正確な数字に近づけます。
この方法は、『ブランディング』を軸にしているので、「売上」ありきではなく、ポジショニングやターゲットを変えることで、そこに連動して売上の修正などもできることです。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して弊社は一切の責任を負いません。