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ラグビー日本代表の奇跡は理念浸透にあり。

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「JAPAN WAY」とは何だったか。

なぜラグビー日本代表が昨年のW杯で躍進できたのか。史上初の3勝を遂げ、人気が復活できたのでしょうか。

ラグビー日本代表の「JAPAN WAY」。当時のエディ・ジョーンズHCが掲げた、この戦い方を詳しく紐解くと、「日本人特有の持久力を活かし、常に動き続け、ボールを保持し続ける」戦い方でした。ラグビーは相手にボールを持たせなければ、攻撃されることはないので、体の大きな相手にボールを持たせない戦い方とも言うことができます。つまり、日本人の強みを最大限に活かし、相手の強みを消す戦い方でした。

では、そのために必要なことは、

1,80分間相手チームを圧倒するフィジカル
2,ボールを持っている時に反則しない技術力

この2点が必要になってきます。

1に関しては、試合中継を見ていた方ならわかると思うのですが、「リロード」という言葉が何度も出てきたと思います。リロードとは、つまりタックルなどして、寝転んでしまっても、素早く立ち上がり、次の動作(攻撃・守備)に備えることを言います。これが圧倒的に早かった。だから大きく相手に突進されることもなかったし、攻撃では人が次々と湧いて出てくるような感じで相手のトライラインを襲っていました。

まだあります。体格差があるので、日本は80分間を通して低い姿勢で膝に突き刺さるようなタックルを徹底していました。膝下のタックルは、外国人はあまり慣れていないのか、よく見ると、どんな大男も必ず動きが止まるんですね。それと日本代表は2人で必ずタックルに行って確実に相手の突進を止めていました。スクラムでも、自分たちの体重を相手にすべて伝えるために、低く組むことを徹底していました。今まではスクラムで組み勝つことはなかったのですが、今回は南アフリカにも負けないスクラムを組んでいました。

いいところを挙げればキリがないですが、しかし、今回はそれを論ずることが目的ではありません。

 

高い実行力で戦い方のルールを変えた。

今回エディ・ジョーンズが掲げたこの「JAPAN WAY」から始まるさまざまな戦術は、実はその前の大会、日本代表を率いたジョン・カーワンHCも同じようなことを言っていました。その時は、「低く、速く、激しく」というスローガンだったと思います。しかし、実際のところ、それが徹底されることはなく、全敗してW杯を終えました。

そう、いくら「考え方」=企業理念を決めても、それが現場で徹底されなかったら、意味が無いのです。

ブランド構築で最も重要なのは、一貫性です。一貫性とは、理念を現場で実践できている状態のことを指します。今回の日本代表は、その考え方=理念を決め、それを試合で徹底させるために、なにをするかを決め、さらに練習を通して徹底できたことが大きいと思います。

一口に徹底と言っても、それはどんな組織でもハードルが高い課題でしょう。しかしそのポイントは「いかに考え方を数値化するか」です。今回のラグビー日本代表も、練習の段階からGPSを付け、それで走った距離を算定していたと言います。数値化できないことは改善できません。例えば、理念で言えば、なにをKPI,KGIにするのか。掲げるだけでなく、その数値がいつまでにどうなったら、成功なのかをしっかり決めること。そうすることで、奇跡が奇跡でない現実となるのだと思います。

南アフリカに勝利した時、「ラグビーに奇跡はない」という言葉を多くの専門家の方から聞きました。そうなのです。ラグビーは体格差が点差に出やすいので、いわゆる弱者が強者に勝つ「ジャイアント・キリング」が起こりにくい競技と言われています。

しかし、その体格差を、自身の強みで無能化することができた(=戦い方のルールを変えた)、昨年のラグビー日本代表は、ビジネスにおけるブランド構築にも大いに参考になる示唆を与えてくれていると思います。

文:BRAND THINKING編集部




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