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ビートたけし氏のSMAP評から学ぶブランド論。

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ブランド・ビジョンの核心を突いている。

1月31日のNEWSポストセブンに「ビートたけしが分析『SMAPでこれから誰が生き残るのか』」が掲載された。「SMAP」ブランドがなくなって、食っていけるのは全員じゃないこと、20年近く「国民的アイドル」というポジションのいたことが奇跡的なこと、漫才ブームの時、「次をどうやって食っていくか」を常に考えていたことなど、考えを披露している。そしてこの記事の中で一番大切なのは、「SMAPの誰が生き残るかってのは、『自分の10年後、20年後を一番リアルに想像してたのは誰か』って話と実は同じなんだよな。」と語っているところ。人生や仕事に置き換えて考えれば、とても説得力を持つこの言葉たちは、実はブランド論の核心、「ブランド・ビジョン」が意味するところを、そのまま表現している。

「ブランド・ビジョン」とは何か。現在のブランド論を体系立てたデービッド・アーカー氏の最新の著書、「ブランド論」(ダイヤモンド社)によれば、「そのブランドにこうなってほしい、強く願うイメージをはっきりと言葉で表したもの」と説明されている。「高い理想を追うものであり、現在のブランド・イメージと違ってもいい」とも書かれている。

そういう意味で、ビートたけし氏のSMAP評は、ブランド論の本質を言い表している。「SMAP」というグループでは活動できなくなり、5人が揃うことはほぼない状況だ。そうなれば必然的に一人ひとりの活動が増え、彼ら自身がSMAPブランドを越え、それを土台に何をしたいのか。また、どういうふうに見られたいのかを具体的に想像できた者が勝つ、ということが、ブランド論的に言えば説明がつく。

またこんなとも言える。ブランド論的に、元SMAPメンバーのこれからの活動を表すと、ブランド・リニューアルの状態にある。SMAPという強くて、大きなブランドに幕を下ろし、それぞれ個々の活動にシフトするとすれば、今度はその人自身の「ブランド」での勝負になる。これまでと一緒で、バラエティやドラマ、映画などを舞台に活躍していくとしても、看板名は常に自分自身だ。リニューアルは、以前よりも成功することを狙って変えられるわけだから、それが成功するかどうかは、まさにこれからの「ブランド・ビジョン」が成否を握っている。

もちろん、これらの考え方は、企業や商品・サービス分野でのブランド構築の場合でもまったく同じだ。こうしてビートたけし氏のSMAP評を読むと、実にブランド論の核心を突いていると言える。そして、だからこそ、ビートたけし氏のこれまでの活躍があるのだと言えよう。




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