経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説|ブランド シンキング

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経営に正しいブランディングを。わかりやすく解説

2017.12.06

BtoB企業が採用に苦戦する訳と勝てる唯一の方法。

自社にしか言えないストーリーがあるはず。

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言わなければ、伝わらない!

BtoB企業は大手企業でも採用に苦戦する場合があります。その理由は簡単で、知名度が低いからです。巷の就職人気企業ランキングを見ればわかりますが、そのほとんどがBtoC企業。商社やマスコミは世の中の景気に関係なく人気業種なので除くとして、いわゆる製造業系のBtoB企業はかなり大手でも苦労する場合があります。

BtoB企業の訴求点として、技術力やグローバルがよく出てきますが、そこまでの言及になっていて、なにがどう具体的にグローバルなのか、はっきりとはよくわからないものがほとんどです。しかも、部品関係であれば、どれも似たように見えて、何がどう完成された商品に貢献しているのかもよくわかりません。

このあたりをホームページやパンフレット、あるいは説明会でしっかりと言及するのは基礎の基礎。そうすると必ずと言っていいほど出てくる懸念は、「それらを言って、応募者は興味を持ちますか?」というもの。つまり、製品に詳しく言及しようとすると、ものづくりの職人魂で、結構詳しく言わないと、言い当てられないほどの細かい、こだわりの技術が詰まっているからこその、この質問なのですが、もちろん製品紹介のように詳しく言及する必要はありません。大切なのは、欲しい人物像に対して、その人物像が知りたいと思っているギリギリ深いところまで言及する、というのが理想です。これはホームページを見る時点、パンフレットを手にする時点でも異なります。なぜなら前者は企業を探して、ちょっと興味を持った時点で、後者はすでに企業説明会に来てから手にするものだからです。

しかし、情報の出し入れの他に、BtoB企業にはほとんどの他の企業よりも深い愛情を持っているものがあります。それが先程も出てきた技術力です。この技術の背景、歴史、開発者の思い、今のバージョンがどんな課題から生まれたのか。詳しい技術を語ると難しくなりすぎても、これらのことは、難しくなることはありません。そして応募者でなくても、実は知りたいことでもあるほど価値のある情報です。ですから採用の場でこれを公開することは、聞いている応募者にとっては、とても貴重な体験となります。つまり、脳の中に記憶として残りやすいともいえます。

それらの説明が、ほとんどのBtoB企業の場合、理念につながっていることが多いとも感じています。技術の会社は、その発祥はまた技術であることが多いのです。技術で人を助けたい。世の中を明るくしたい。そういうことは理念になっているのであれば、それを紐解くことで、芋づる式に説明を展開することが出来ます。それはその企業だけの唯一のストーリーです。

BtoB企業は、技術が優位であるがゆえに、採用でも「いいものをつくってるんだから見てくれればいい」という姿勢になりがちです。しかし、よく言われるように、伝わっていないのが日本の製造業の弱点。採用からその改革を始めることが、BtoB企業のブランディングの始まりにもなるのです。

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むすび株式会社 代表取締役
深澤 了

ブランディング・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター、BRAND THINKING編集長。2002年早稲田大学商学部卒業後、山梨日日新聞社・山梨放送グループ入社。広告代理店アドブレーン社制作局配属。CMプランナー/コピーライターとしてテレビ・ラジオのCM制作を年間数百本行う。2006年パラドックス・クリエイティブ(現パラドックス)へ転職。企業、商品、採用領域のブランドの基礎固めから、VI、ネーミング、スローガン開発や広告制作まで一気通貫して行う。2015年早稲田大学ビジネススクール修了(MBA)。同年むすび設立。地域ブランディングプロジェクト「まちいく事業」を立ち上げ、山梨県富士川町で「本菱」を、埼玉県戸田市で「かけはし」と、立て続けに日本酒をプロデュース。山梨県都留市ではネクタイブランドの立ち上げも行う。

むすび株式会社




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