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芸人・出川哲朗に学ぶブランド構築の究極。

「リアクション芸」という新たなカテゴリーを確立した。

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ブレないビジョン。貫いた芸。

9/23のORICON NEWSに「出川哲朗、生涯芸風変えない宣言『体を張って笑わせられたら、それが一番』」が掲載されました。記事によれば、一時は、5年連続でananの「抱かれたくない男」で1位を取り続け、毛嫌される時期を乗り越えて、今や多くの人に愛される芸人になった出川哲朗にその変わらない芸風についてインタービューする記事になっています。

このインタビューを読むと「やってる芸風は何一つ変えていない。別にこびているわけでもない」。と語り、「これからも変えるつもりもない」。を出川氏は語っています。

出川哲朗というタレントがなぜ愛されるキャラに変化したのか。ここに実はブランド論的に重要な示唆があります。以前、BRAND THINKINGでは、「矢追純一のUFO番組はなぜ流行ったのか」という記事でも言及しましたが、ブランドの理論でいちばん重要な「ブランド・ビジョン」があり、それを一貫させてきていることに起因すると、指摘することができると思います。つまりインタビューから出川氏のブランド・ビジョンを読み取ると、

「体を張って、人を笑わせる」

とすると、それを見事に貫いているのです。そしてスバラシイのは、これをさらに貫こうとしていること。

もうひとつ、とても重要なのは、「『気持ち悪い』とか嫌われても実際に笑ってくれる人がいた」。という話でも分かる通り、自分のビジョンを変えず、その笑ってくれる人に向けて、芸をし続けたことです。これをターゲティングの話に置き換えれば、「ターゲットを明確化」しているということです。多くのブランドの場合、ターゲットを曖昧にしがちなことはこれまでもこのBRAND THINKINGでも何度も言及してきました。テレビという人気商売の世界では、なおさら画面の向こうの見えない人に向かって演じ続けることに慣れてしまいがちになると推測できます。

しかし、出川氏は、自分のビジョンを守り、笑ってくれる人たちの顔を思い浮かべて、貫き続けました。だからこそ「リアクション芸」という分野をつくることができ、そこで1,2と言われるほど、すぐに名前の思い浮かぶ芸人になれたのではないか(出川哲朗の他、といえばやはりダチョウ倶楽部でしょうか)、とブランド論の見地から指摘することができます。

出川氏のやってきたことは、自分のビジョンを貫き、笑ってくれる人の顔を思い浮かべて芸を繰り出し続けたこと。そのことによって、新たなお笑いのカテゴリーを創出してきたのです。まさに、ブランド構築の究極がそこにあると言えます。

 

文:BRAND THINKING編集部




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