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矢追純一のUFO番組はなぜ流行ったのか。

空を見上げさせる手段がUFOという題材だった。

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「大体、3歳から90歳までを取り込もうと思うこと自体が無理なんだよ」

3/19(日)の文春オンラインに、「“UFOを流行らせた男” 矢追純一81歳『空を見上げてほしかった』矢追純一が語る「UFOとテレビ黄金時代」 #1」が掲載された。そこで80年代にUFO番組で熱狂的なファンを獲得した矢追純一氏の番組づくりが垣間見える。

この記事のほとんどは、矢追純一氏の日本テレビ時代の話、そしてなぜUFO番組をつくることになったのか、というプロセスが詳細に書かれている。今回、BRAND THINKINGとして、取り上げた理由は、この記事の最後にある。

聴き手の

「―― 競争が嫌いといっても、テレビにはどうしても視聴率が付いてまわるように思うんですが……」

という質問に、矢追氏がこう答えている。

「でも、それも気にしたことないから。視聴率を取りにいったら多分失敗するよ。スケベ根性が見え透くからね。今の番組がつまらないのはみんなそうだよ。視聴率取りたくて、スケベ根性が丸見えだからダメなんだ。大体、3歳から90歳までを取り込もうと思うこと自体が無理なんだよ。みんな嗜好が違うからね。どこかにターゲットを絞らなきゃしょうがないのに、オールラウンドにやったほうが視聴率を取れるんじゃないかと考えてる。そうではなくて、自分が情報の発信源になるわけ。発信する側として、自分のポリシーをもつ。それがいかにエキセントリックなものであろうとも、そいつがそれにこだわっている以上は、見ている側も面白いんです。」

ブランド論的な視点でとても重要なのは、下記の2つ。

1,ターゲットを明確化する

2,ビジョンを持つ

ブランド論的に、1はまったくと言っていいほど、合致する。ターゲットを絞れ、と矢追氏も明確に話している。2に関しては少し説明が必要だろう。もともと矢追氏は記事の中で、「高度経済成長を生きてきた日本人に、空を見上げることをさせたかった」と述べている。まさに、どんな世の中をつくりたいのか。どう変えたいのか。という「自分なりのビジョン」が矢追氏の中に明確にあって、その手段として「UFO」という題材があった、ということが記事を読むとわかる。

最終目的の、「空を見上げる」させるために、星空ではインパクトがない。UFOと言うことで、みんなが空を見上げる。目的を達成するために、一番「おもしろい」手段を選んだ。そこに作り手が夢中になることで、見ている側と一体感を持つことができたのだろう。

ブランドづくりへの重要な示唆が、矢追氏の記事から読み取れるのだ。

 

文:BRAND THINKING編集部




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