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存在意義を伝えれば、それがやり甲斐につながっていく。

【セクション・エイトのブランド論 第3回】

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「相席屋」をメインに様々な出会いのきっかけを提案する“恋愛プラットフォーム”セクション・エイト。「相席屋」はすでに全国に70店舗を越え(2016.11月現在)、この事業だけで80億円近い売上を誇る。最近では結婚相談所や結婚式場の運営まで手がけ、「恋愛」の出会いから成就までを事業の柱に据えている。さまざまな事業を手がける独自のブランド論を、代表取締役・横山淳司氏に聴いた。

聴き手・文:BRAND THINKIKNG編集部 撮影:落合陽城

 

 

過去の経験があったから「相席屋」がある。

——「相席屋」は2年で70店舗を越えています。

「はなこ」での失敗をふまえ、「相席屋」はとにかくスピード出店することで、場所を押さえてしまおう、と思っていました。そうすることで、「出会い」といえば、「相席屋」というイメージにつながるし、他社がマネする時間を与えないことにつながるとも思いました。その頃、「はなこ」は不採算店から撤退していったのですが、残っていたのは一等地ばかり。新宿歌舞伎町店を皮切りに、思い切って「はなこ」を一気に「相席屋」に変えていきました。「相席屋」を始めたばかりの頃は、新しい業態ということもあり、新規で出店するには、不動産会社に理解が得られにくいことがありましたが、今はこれだけ広がったので、かなり出店もしやすくなりました。相席屋は「場」自体、しくみそのものが強みですから、不確定要素がなく、リスクが低いんです。あとはどうやってマッチングさせるか。ここにお店で働くスタッフたちのヒアリング力、洞察力が活かされます。もちろん入店時にアンケートをとるのですが、それだけではわかりません。やっていくと徐々に研ぎ澄まされていきます。ここは鍛えるのが難しいですが、そのぶん、参入障壁にもなっていると思います。

 

なんのために相席屋は存在するのか。

——スタッフに相席屋の想いを浸透させていくためにどんなことをしていますか。

たくさんの経営者の先輩から、理念の重要性をお聴きしました。やっぱり人間は、「なんのために働いているか」ということを常に意識することで、やり甲斐につながっていくのだと思います。起業した時から、それは常々思っていて、さまざまな事業を展開する今でもとても大切にしています。研修や社員総会、採用の場でことあるごとに「出会いの演出」であることを話しています。もう少し話を大きくすると、例えば男性の本能として、カッコよく見られたいとか、女性がいるから頑張る、という側面があると思す。デートがあるからおしゃれする。女性もそこは一緒で、服、髪型、ネイルなど、好きな人のためなら頑張っておしゃれすると思います。ということは、人間の消費の根本って、恋愛なんですよね。お酒に強くない男性でも、きれいな女性が隣にいたら、頑張って飲んだりする人もいる。今、日本は草食男子とか、晩婚化とか、恋愛が減ったとか、恋愛に関してとても問題を抱えています。でも相席屋が広がることで、恋愛が活発になって、消費が増えれば、日本全体も盛り上がる。だから相席屋を広げていくことが大切なんだと、スタッフには常に伝えるようにしています。

 

出会いをつくりだす仕事、というプライド。

——社員のみなさんの中にも、それらは浸透していますか。

「自分たちの仕事は、出会いをつくりだすこと」という声を聞きます。先ほどから言っている通り、相席屋は「出会いのしくみ」そのものですから、経営側の想いが伝わっているということは、とてもうれしいことです。そういうことを社員の多くが思っていることが、事業を成功に導くのだと思います。とくに飲食はそうです。人のモチベーションが売上に直結するし、財産ですから、やはり「なんのために」自分は働いているのか、社会のどこに役に立っているのかを、社員自身が実感できる必要があります。そうすることで、アルバイトスタッフにもそれが伝わり、お店の力が上がっていくのだと思います。また、業界全体が採用難と言われる状況の中でも、幸いにもたくさんの人を説明会で集めることができています。相席屋という独自の「しかけ」、「しくみ」が面白く映っているのかもしれませんが、今まで以上に僕らの想いを伝えていくことができればと思っています。

(第4回は2/20月に公開します)

 

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株式会社セクション・エイト 代表取締役 横山淳司

2006年、22歳のときに会社設立。500万円の自己資金を手に、北海道の食材✕カワイイ女の子が制服を着て接客する新業態「居酒屋はなこ」を新宿歌舞伎町にオープン。2014年、「相席屋」を赤羽にオープン。約2年で70店舗までに成長させた。これまで立ち上げた業態は40以上。




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